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2017.7.3
教室運営のヒント NO,221◆年商800万円と年商2,000万円のスクール
年商800万円と年商2,000万円のスクール
■冒頭でもお話ししましたが、
私自身は拡大路線否定派ではありません。
スクールの売上を上げるためには、
・顧客単価アップ
・生徒数アップ
・継続率アップ
が必要になってきます。
年商3,000万円、5,000万円、
1億円、5億円、10億円を超えるためには、
上記のことを行わなければいけません。
特に生徒数アップを推進するには
1カ所ではなく、複数箇所での多店舗展開は
必須になってきます。
私もいろいろなスクール経営に携わらせていただき、
そのスクールごとに持つ経営方針を見ることにより
スクールごと、経営者ごとの考え方を
知ることができました。
■そこで、今回のメルマガでは、
2つのスクールについてお伝えしようと思います。
では早速ですが、ひとつめのスクールです。
東京23区内にあるスクール。
規模はあるビルのなかに1カ所のみ。
講師はアメリカ人の旦那さん。
サポートをする奥さんと2人体制。
生徒数は80名強。
旦那さんが担当できる数だそうです。
そして売上は年商800万円をちょっと超える
くらいです。
■次にもうひとつのスクールです。
こちらも関東ですが、23区内ではなく
東京都内にあるスクール。
規模は2カ所。
講師は外国人講師を4名。
日本人スタッフを3名雇用しています。
経営者はレッスンをしないそうです。
生徒数は180名強。
売上は2,000万円程度です。
■生徒数も売上も2倍以上。
拠点数も2倍のスクール同士ですが、
内情は大きく違っています。
どのように、違うかって?
では、もう少し2つのスクールを
見ていきましょう。
前者のスクールは講師である旦那さんが
担当できる数だけにしているため、
開講曜日は4曜日です。
週の3日は休講にしています。
そのため毎日仕事に追われることなく
自分たちの時間も確保できています。
また、売上は800万円ですが、
課税事業者ではないため消費税の納付義務が
ありません。
家賃も1カ所で10万円。
ランニングコストは、この他、水道光熱費や
通信費くらいのため、利益は600万円以上
あります。
好きなことを仕事にでき、月50万円以上の
利益は悪くないとお二人は言います。
■では、後者のスクールはどうでしょう。
外国人講師が無駄なく稼働するために、
週6日、開講しています。
また、開講していない日もイベントを行い
基本的にスクールは毎日稼働しています。
家賃は2カ所で30万円。
人件費も外国人講師4名、日本人スタッフが
いるため、1,500万円弱。
その他ランニングコストも含めると
ほとんど利益がなく、すぐに赤字に転落してしまう
状況です。
さらに金融機関から借入を行っているため
返済もあります。
経営者の役員報酬は月20万円もとれていません。
スクールはほぼ毎日稼働しているため、
経営者もほぼ毎日どちらかの教室に顔を出しに行きます。
これだけ働いて、本当に割に合わないと
ぼやいています。
■いかがでしたか。2カ所のスクール。
売上や生徒数だけを見ると、2倍以上の差がある
スクール同士ですが、経営者の満足度では
逆転している感じですよね。
後者のスクールには早急に解決しなければいけない
問題点があります。
規模を大きくすることは間違いではないと思いますが、
現状では苦しいだけです。
実は前者のスクールにも今後課題となる点が
隠れています。
さぁ、何でしょうか。
この答えはまたの機会に。
絶対、こうしなければいけないという答えはありません。
経営者であるあなたがどうしたいか、
この点が重要だと思います。
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