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2014.10.13
教室運営のヒント NO,2◆広告費3,000万円の使い方
みなさんは、広告費はどのくらい使いますか?
一般的に広告費といえば、
「生徒募集の募集広告費」
「講師など募集の求人広告費」が考えられます。
私が、自分の英会話スクールを立ち上げるまで在籍していた某大手英会話スクールでは、
求人広告費を年間3,000万円予算計上していました。
そして、募集広告費に関しては、ほとんど予算を計上していませんでした。
「えっ!何で求人にそんなにもかけてるの?もったいない!」
「生徒募集の予算を計上しなくて、どうやって生徒集めるの?生徒集める前に、
社員集めて人件費も馬鹿にならないでしょう。」
「その3,000万円生徒募集の広告に使ったほうがいいんじゃないの?
そっちの方が、生徒も増えるでしょう。」
と思われるかもしれませんが、少しずつお答えしていきますね。
まずこれは、教室の運営上仕方ないことだったのです。
「なんだ、それ?」 と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってくださいね。
それでも、生徒は増え、会社は黒字でした。不思議に思われるかもしれませんね。
その理由は・・
求人募集していたのは、ほとんど【営業社員】でした。
そして、この【営業社員】が生徒募集をしていたわけです。
この教室は、入会時に【教材】を購入してもらうというシステムでした。
そのために、どうしても【営業社員】の力が必要だったのです。
もちろん【営業社員】は年間約200名入社して、年間約200名退社していきます。
まるで、生●保●の販売員みたいです。それだけ、ハードな仕事でした。
そして、もちろん人件費は、【教材】の売上で賄うことができました。
(それだけ、教材の売上は絶大でした。粗利が高い!)
さらに、営業社員は年間に約5,000~6,000名の生徒を募集しました。
ここまでの話だと【広告費3,000万円の使い方は求人広告費】ということに
なってしまいますが、ちょっと待ってください。
本当に伝えたいことは、ここからです。
それは【広告の効果】です。
この一見無駄に思える、求人広告費ですが・・
それでは求人広告費ではなく、年間3,000万円の生徒募集広告費で、
果たして何名の生徒を集めることができるでしょうか?
確かに、営業社員の出入りが激しいこともありますが、
年間に約5,000~6,000名の生徒を集めることが、営業社員はできました。
約1名入会にかかる募集コストは、5~6,000円です。
たとえば、CMを流そうとすると大体Bクラスのスポット15~20本で、
月額80万円前後はします。年間約1,000万円です。
Bクラスの時間帯だと平均の視聴率も5%を切ります。
また対象者を考えると何名の人が観ているか・・
このスポットのCM広告費1,000万円で、2,000名生徒を
募集することができるでしょうか?
さらに、CMで募集を行うとなると3,000万円では少なすぎます。
NOVA(同社の全盛期時)のCMの広告費が約10億円といわれています。
そのことを考えると、やはり少ないことがわかると思います。
年間3,000万円の求人広告費が高いように思われますが、
実は、しっかりと【費用対効果】がでているわけなのです。
みなさんの教室では、1名入会する際の募集コストはいくらでしょうか?
仮に、教材販売をしていないとすれば、その分社員の出入りを少なくし、
求人広告費を抑えることをして【費用対効果】がでるように考えればいいことです。
広告費は、生徒募集ばかりではなく求人募集でも生徒募集に効果がでることもあります。
いかがだったでしょうか?
今回は広告費の【費用対効果】について触れました。
「そうはいっても、営業社員はちょっと・・」という方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか? なにも、営業社員を雇わなければいけないわけではありません。
1名の入会コストが、いくらだと、いつから、いくらくらい利益がでるようになるのか、
をしっかりと把握してもらいたいのです。
そこがわかると、広告費の使い方も変わってくるのではないでしょうか。
【まとめ】
一見、無駄に思える求人広告費も【費用対効果】を考えれば、
生徒募集広告費より効果がでることもあります。
1名入会する際のコストは把握したほうがいいでしょう。
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