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2015.2.6
教室運営のヒント NO,68◆ターゲットを絞り込む戦略
前回のメインテーマで戦略と戦術について、お話しました。
そこで私がオススメする戦略として、『ターゲットの絞込み』があるということをお伝えしました。
それではどうしてターゲットの絞込みが戦略として有効なのかについてお話していきます。
それでは、本題に入る前に少しお聞きしたいことがあります。
それは、現在あなたの周りでターゲットを絞り込まれた商品やサービスは思いつきますか?
また身近に何かありませんか? よーく考えてみてください。
実は結構そういった商品やサービスはあるはずです。
たとえば、飲料水でもありますね。他にはお菓子などにもあります。
食べ物以外にも、衣服もそうですね。まだまだあるはずですよ。
どうでしょうか。 いろいろと思い当たる商品やサービスがありましたか。
さらによく考えてみると、今売れている商品というのは、かなりターゲットを絞り込んで、
販売戦略を考えてあるはずです。
たとえば、先ほど例に挙げた飲料水で考えてみましょうか。
まず市場規模からみてみましょうか。
富士経済の2005年の調査によると、清涼飲料水の市場規模は5兆2,000億円に
なるということです。ただこの市場はかなりの飽和状態にあるようです。
その中で、ご存知だと思いますが、『黒烏龍茶』という商品が非常に売れています。
いわゆる特保飲料というものです。この特保飲料の市場も黒烏龍茶が牽引しているようで、
清涼飲料水の市場規模は飽和状態にもかかわらず、近年すさまじい勢いで拡大してきて
現在は1,800~2,000億円とも言われています。
その牽引役である『黒烏龍茶』の特徴は、ウーロン茶重合ポリフェノールを豊富に含む
ウーロン茶であり、食事と一緒に飲むことにより、脂肪の吸収を抑え、食後の中性脂肪の
上昇を抑制させるということです。
そしてキャッチコピーが、『肉料理、揚げ物、炒め物・・・脂っこい料理がお好きなあなた!』
『毎日のお食事と一緒に、黒烏龍茶をおすすめします。』というものです。
このキャッチコピーをご覧になれば、どういったところをターゲットにしているか一目瞭然ですね。
さらに、注目したいことは、このターゲット層に絞り込むことにより、
通常の500mlのペットボトルは100円弱まで値下がりしている店頭価格もあるのですが、
この黒烏龍茶は350mlをだいたい168円で販売されていて、
価格が高めでも十分に売れているということです。
もしこの黒烏龍茶のターゲット層を絞らずに、ただ『健康にいいですよ!』と
売り出したとしたらどうでしょうか。 それは赤ちゃんからお年寄りまで、すべての年齢層と幅広く、
間口を広げていたとしたら。 キャッチコピーが誰にでも当てはまるようなものにしたら。
ここまで売れることはなかったのではないでしょうか。
価格が高めでも売れることはなかったのではないでしょうか。
対象者の間口を広げることにより、一見、いろいろなお客さまへのアプローチができるように思われがちですが、
こういった事例を考えるとどうでしょうか。よく考えてみてくださいね。
もしかしたらあなたの教室にも同じことがいえるのではないでしょうか。
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