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教室運営のヒント NO,354◆フィットネス・ヨガスタジオ市場

人生100年時代にフィットネスブーム到来。ボディメイクだけではないその役割とは| [パーソナルトレーナー]による解説記事

 

 

■今回は、私のメルマガ読者でも割合が少ないであろう
「フィットネス・ヨガスタジオ市場」にスポットを当て
私なりの見解をお話ししたいと思います。

 

フィットネス・ヨガスタジオ業界もスクールではあります。

 

自分のいる業界ではないと、スルーするのではなく、
別の視点から見ると、自スクールの経営のヒントに
なることも多々あります。

 

ぜひ、ご覧になっていただき、ご自身のスクールに
照らし合わせてみてはいかがでしょうか。

 

 

■では、始めてきます。

 

私もよく参考にさせていただいている、矢野経済研究所の
「2019 スポーツウェルネス関連市場のトレンド分析」
より抜粋します。

 

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、
フィットネス・ヨガスタジオ市場はプラス成長で推移するものの、
その業態により市場環境は大きく異なる。

 

大型の総合フィットネスジムは、プログラムや付帯サービスなどが
同質化傾向にあると同時に、新規会員の伸び悩みもあり成熟期を
迎えている。

 

また、全国的に有望な出店場所が限られてきたほか、昨今の建築
コストの高騰によって、大型の総合フィットネスジムの出店は
以前よりも難しくなっている。

 

一方で24時間型施設を展開する企業や、中小規模のフィットネスや
ヨガスタジオを展開する企業では顧客層を絞り込み、提供する
プログラムを特化することで、省スペースでの事業運営を可能に
している。

 

こうした中小規模の施設における新規出店の制約は大型の総合型
フィットネスジムと比較すると低いことから、新規出店を積極的に
進めており、主要企業の業績は概して好調である。

 

今後も大型の総合フィットネスジムは苦戦を余儀なくされる一方、
中小型施設は好調を継続するものと考える。

 

と、まとめられています。

 

 

■ここから、私の見解をお伝えしますね。

 

まず、大型の総合フィットネスジムは2極化しています。
つまり、苦戦しているところと好調を維持しているところが
あります。

 

24時間型施設を展開する企業、中小規模のフィットネスや
ヨガスタジオを展開する企業で好調な企業は、所謂大手です。
こちらも2極化しています。

 

これはどこの業界も同じで、好調なビジネスモデルだから
と言って、すべての企業が好調なわけではないです。

 

また、逆もしかりです。

 

 

■大型総合施設は出店費用も高額になり、
規模を考えると損益分岐点は会員数1,000名でも
足りないでしょう。

 

損益分岐点を超える会員数を維持し続けるのは
簡単なことではないと思います。

 

また、中小型施設は大型総合施設に比べ、出店費用は
安く抑えられるといった点から、損益分岐点の会員数も
400~500名でいけるでしょう。

 

だからと言って、新規参入で中小型施設を
立ち上げればうまく行くというわけではありません。

 

そもそも、中小型施設の主要企業であるエニタイムは
マシン設備で、約2000万円。

 

内装工事費で、大きめの100坪なら3500万~4000万円の
投資をしています。

 

今主流だからと言って24時間型施設を立ち上げても、
施設や立地等のハード面では大手に勝てません。

 

現実に、大手以外の24時間型施設は苦戦しています。

 

 

■大型総合施設が、差別化できずに苦戦しているのは、
24時間型施設やヨガスタジオに特化している大手企業との
競争によるものだと考えます。

 

人材不足だからと言って、24時間型施設へ舵をきったら
大手が豊富な資金力でそろえた、施設や立地に
対抗しなければいけません。

 

中小企業であれば、ハード面ではなくソフト面で
大手企業に対抗するしかありません。

 

ソフト面でコンテンツ勝負と言って、
顧客単価アップと人材不足解消と
養成講座を乱発するのは危険です。

 

お客さまが、養成講座を無事終了したとして
会員不足で悩む中小の企業が果たして
何名、雇用できるでしょうか。

 

過去にあったネイルスクールを見てみてください。

 

 

■今、中小企業も24時間型施設へ
小規模ヨガスクールは養成講座へ

 

という流れができている気がします。

 

大手企業と同じことをして、勝てるのでしょうか。

 

過去、養成講座を乱発したパソコンスクール業界では
ソフト面を重視したところが残っています。

 

すでに始まっている、目に見える競争、
価格による差別化のなか、生き残るためには、
同じスクール業界で、すでに同じ経験をして
残っているスクールをベンチマークすることだと思います。

 

 

【まとめ】
大手企業と同じことをしても資金力で敵いません。

 

中小企業ではできないことがあるように
大手企業もできないことがあります。

 

独自資源を持ったスクールが生き残ります。

 

 

 

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お送りください、お待ちしております。

 

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