教室運営のヒント&お知らせ Tips & News
2019.8.7
教室運営のヒント NO,313◆客観的に見る難しさ
■私のところにご相談いただいた場合、
最初に状況の確認等を行います。
病院でいえば、「問診」のようなものです。
現状、自分自身で思っている課題や悩みを
伺います。
たとえば、生徒募集に困っていて、
生徒の減少が止まらない。
というあるスクールで起きている悩みを
伺ったとしますね。
■その場合、近隣の同業のスクールの状況や
過去3年間の入会者数や退会者数、
入会者の入会経路などを伺います。
本当に生徒募集に困っている場合、
過去比較で入会者数をみて、経路を確認していくと
どこを直せばいいのか、分かってきます。
しかし、入会者数より退会者数が過年度より
増加している場合、生徒募集の対策とともに
退会防止策も考える必要が出ます。
■ここまでが、簡易的な診断ですが、
実際にスクールに伺い、さらに状況を確認していくと
違った問題点が出ることがあります。
このスクールでの問題点は、講師の退職によるものでした。
長年続けられたメイン講師が退職され、
それに伴い、退会者が増加し、口コミでの入会者が
減少したため、生徒の減少が止まらないという
課題でした。
スクールの経営者も何となくは思っていたことだと
思いますが、主観的な見方をすると、
本当の課題にたどり着くことは難しくなります。
客観的に見る難しさ
■実際に私もそうですが、常に客観的に物事を見ようとしても
なかなか難しいものです。
そのため、私自身も常に他者からの意見を聞くようにしています。
病気に例えると、分かりやすいかもしれませんが、
おなかが痛いと思ったとき、どうしますか。
すぐに病院に行く人もいれば、
一旦、家にある薬を飲み人もいると思います。
また、症状をネットで検索してみる人もいるでしょう。
■私の知合いの医者によると、自分で病状を判断する人が
危ないといいます。
つまり、自分の主観的な思いで、病状を考え、
対策をしてしまう方だそうです。
実はその症状は初期症状で、大きな病気のサインのときも
あるようです。
どうしても今の時代、ネットで調べると、ある程度のことは
分かります。
しかし、調べていること自体の方向性が間違っていれば
到底、完治には届きません。
自分のことを客観的に見ることは本当に難しいことです。
身体の健康診断があるように、私もお客さまにスクールの
定期診断を勧めています。
初期の段階であれば、対策も軽微なもので済むこともあります。
かかりつけ医がいるように、常に客観的な意見をもらえる人を
見つけておくといいと思います。
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