教室運営のヒント&お知らせ Tips & News
2019.2.6
教室運営のヒント NO,279◆人を大切にしないスクール
■先日、ある学習塾経営者からご相談がありました。
「雇用保険って加入しなければいけないですか?」
「今は加入していないんですが大丈夫ですか?」
こういった内容のものでした。
私も状況がよく分からないまま答えることは
できませんので、少し事情を伺うと…
どうも、塾業界では雇用保険に加入していないところが
ほとんどなので、加入する必要がないとアドバイスを
受けたということでした。
■誰がそういったアドバイスをしたのかは別にして、
加入は義務なので、すぐに手続きをしたほうがいいと
伝えました。
私は法律家ではありませんが、スクール経営にかかわる
法律は、常に勉強をしています。
代表を務める会社の役員である弁護士や社労士とも
情報交換をしています。
情報交換のなかで、経営状態が苦しくて
社会保険の加入もできていないところも
耳にします。
しかし、今回の相談で驚いたことが、
学習塾業界では雇用保険に加入をしていないところが
多いということを平気で言う人がいたことです。
ただでさえ、学習塾業界をブラックだと
思われつつある状況のなか、まともな労働条件を
提示できないようでは先が見えています。
すべての学習塾がそうだとは思いませんし、
しっかりと行っているところも私も知っています。
しかし、最低限、法律で決まっていることさえできない
人を雇用することを勘違いし、人を大切にできないのであれば、
子どもたちにものを教える以前の問題のように思えます。
■経営が苦しい、資金繰りがうまくいかない、
大変なことはスクールを経営していたらあるとは思います。
利益を出すため、キャッシュフローを良くするために
経費を削減することも必要なことです。
しかし、削減してよい部分と削減してはいけない部分が
存在します。
特に人件費です。
過剰な人員や効率が悪いシフトによる人件費は
削減をしなければいけませんが、バランスのとれた人件費を
無理に削減をすることは、目先では利益を生むかもしれませんが、
5年後、10年後を考えた場合、どうでしょうか。
単純に人件費を削減するのではなく、
人の稼働率を考えることです。
そして経営者の報酬を下げ、自ら現場に立つことです。
苦しい時ほど、スマートに行おうとしてもなかなかうまくいきません。
カッコ悪いかもしれませんが、もがくことも必要です。
ハード面で勝る大手ではなくソフト面で差別化を図ろうとする
中小で人を大切にできないスクールの先は明るいと思いますか?
お客さまによりよく学ぶ環境を提供するように
スタッフにもよりよく働く環境を提供することが
できるようにしてみませんか。
私もきれいごとを言うわけではありませんが、
皆さんに少し考えていただきたいと思い、問題提起をしました。
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